外壁塗装の足場は設置面積に対して単価を乗じた金額になります。

足場代は15～25万円ほどと高額ですが、外壁塗装を行うのに足場は必ず必要になりますので、これから工事を行うご計画の方は、足場についていろいろ知っておいて欲しいことがあります。

 

こちらでは、足場の必要性や条件によっては支障がでてしまうこと、足場を設置するにあたって行っておきたい工事などをお伝えしていきます。

 

外壁塗装の相場価格についてはこちらをご覧ください

 

【外壁塗装で足場が必要な理由】

 

外壁塗装の見積もりを見たときに足場代の高さに驚いた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

足場がなければもっと安くなるのに、と思われるかもしれませんが、外壁塗装を行うには足場は必ず設置しなければいけません。

 

労働安全衛生法では高さ2m以上の作業場所には足場を設置することと規定があります。

また、規定以外にも足場を設置する理由があります。

足場が必要な理由は以下になります。

 

・安全管理

・施工品質の保持

・近隣への配慮

 

高所作業は安全性が確保できていなければ、職人は安心して作業を行うことができません。

塗料の一斗缶は15kgほどありますので、これを持ちながら作業するには不安定な場所ではできません。

 

作業効率も重要で、例えば梯子で塗装をするとなると移動するたびに梯子を移し替えなければいけませんので、非常に効率が悪く、工事日数もかかってしまうでしょう。

作業場が不安定で作業効率が悪いと品質の低下にもつながります。

 

また、工事では高圧洗浄の水飛沫、下地処理の時の埃、塗装での塗料の飛散などがあり、近隣の迷惑とならないように飛散防止をしなければいけません。

足場には養生ネットを張って近隣の建物を汚してしまわないように配慮することが大切です。

 

外壁塗装や高所作業となる工事についてはこちらの「工事メニュー」をご参考にしてください。

 

【足場の種類】

 

足場は一つではなく、いろいろな種類があります。

住宅に用いられる足場は以下の種類があります。

 

【単管足場】

単管（鉄パイプ）をクランプで接続して組み立てていく足場。

骨組みには作業床を設置します。

 

【ビケ足場（くさび緊結式足場）】

ビケ足場またはくさび緊結式足場とも呼ばれています。

住宅工事では主流な足場で、緊結部のある支柱にブラケットを接続して組み立てていく足場です。

 

緊結するところはくさびになっていて、ハンマーで打ち込んで接続します。

ビケ足場は組み立てが簡単で、複雑な形状でも組みやすい足場です。

ハンマーで打ち込んで組み立てていくため、作業音が発生します。

 

【狭小地は足場を設置できる？】

 

足場を設置するには、ある程度スペースが必要ですが、気になるのは都心部のような狭小地で足場を設置するケースです。

 

足場は人が入るスペースがあれば組めますが、それよりも狭い場合は敷地内に足場を設置することはできません。

しかし、足場が設置できないのなら外壁塗装はできないのかというとそうではなく、敷地内に足場が立てられない場合はお隣の敷地をお借りして足場を設置することがあります。

 

もちろん無断でお隣の敷地に足場を立てることはできませんが、お隣の方に御了承をもらえれば足場を設置することは可能です。

 

いずれ建物のメンテナンスのために足場を設置する機会が両者ともありますので、ご近所付き合いは良好にしておきましょう。

 

また、どうしても道路に足場がはみ出してしまうこともあります。

このような場合は道路使用許可と道路占用許可を取ることで足場を設置することが可能です。

 

【足場代が高くなるケース】

 

条件によっては足場代が高くなるケースもあります。

見積もりを見たときに相場よりも高いとなると、どうして？と疑問に感じるかもしれません。

足場代が高くなってしまうケースは以下のことが挙げられますので当てはまっていないか確認しておきましょう。

 

・屋根が6寸勾配以上で屋根足場が必要

・建物の形状に凹凸が多く設置面積が多い

・道路使用許可や道路占用許可を取らなければならない

・足場の搬入場所まで距離があり、人件費がかかっている

 

など

 

足場代が高くなるケースは他にもあるかもしれませんが、大事なのは、もし相場よりも高くなっている場合は業者になぜこの費用になるのか説明をもらうことです。

 

金額にはちゃんと根拠があり、見積もりもできるだけ詳細に書かれていることが望ましいです。

ちゃんと説明をしてくれて、見積もりも細かく記載してくれる業者を選びましょう。

 

【足場を設置するときに干渉してしまうもの】

 

足場を設置するときに干渉する物があると、移動や工事期間中だけ取り外しておくなどの対応が必要になります。

干渉してしまいやすいものは以下のものがあります。

 

・カーポート

・ベランダ屋根

・植栽

・車

 

よく柱を設置するところにカーポートやベランダ屋根が干渉してしまうことがあります。

このようなときは工事期間中だけ屋根を取り外し、足場を撤去後、復旧するようにしています。

 

また、植栽も干渉してしまうことがあり、移動したり、お客様の御了承をいただければ一部切断するなどの対応で足場を設置することができます。

 

車も干渉しやすく、傷がついてしまうと大変ですので、搬入経路に車がある場合は、作業時間の間だけ他の駐車場に車を停めていただく対応をお願いしております。

また、足場の設置範囲に車がある場合は、工事完了までの間、駐車場をお借りしてもらうことになります。

 

【足場を組むなら高所作業となる場所のメンテナンスも！】

 

初めの方でもお伝えしましたが、足場は15～25万円ほどと高額です。

なるべくメンテナンスコストを抑えるためには、効率良く工事を行なっていくのが理想です。

 

足場を設置する際は、高所作業となる場所も一緒にメンテナンスしておくことをおすすめします。

工事を別々に行うとその分の足場代が発生し、コストは嵩んでしまいます。

 

外壁塗装を行なってから、別の機会に屋根塗装を行うと足場を2回設置することになります。

これを1回にまとめれば15～25万円ほどの費用を節約することになります。

 

まとめて工事を行うメリットはコストの節約だけでなく、メンテナンススケジュールが合わせやすくなり、効率良く工事ができることです。

 

工事期間中は普段の生活とは違い負担もかかりますので、工事回数が減れば、その分負担も少なくなります。

これから外壁塗装などの足場を設置する工事をご計画されている方は、ぜひ高所作業となる場所も一緒にメンテナンスをしておきましょう。

 

足場についてはこちらの「屋根工事と外壁工事はセットがお得！」をご覧ください。

 

当社は無料で建物診断を実施しておりますので、お家のことでなにかお困りのことがございましたらお気軽にご相談ください。

 

無料診断についてはこちらの「屋根・外壁0円診断」をご覧ください。

 

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