コーキングの工法は「打ち替え」と「増し打ち」がある!正しい使い分けは?
投稿日:2023年3月30日
目次
コーキングとは建物の防水や気密を保つために使われている充填剤です。コーキングが打たれているところは、外壁の目地、部材の接合部、部材の取り合い部などです。
コーキングの耐用年数は5~10年ほどでして、経年劣化してくるとひび割れや破断、剥がれなどの症状が現れ、建物の性能を維持するために定期的にメンテナンスが必要です。
今回お伝えしていきたいと思っていますのが、コーキングの工法です。
コーキングの工法は「打ち替え」と「増し打ち」の2つの工法があり、施工状況に合わせて適切な工法をとって施工します。
なぜコーキングの工法について知っておくことが大事かといいますと、適さない工法で工事してしまうと、コーキングの性能が落ちたり、雨漏りを起こしたりする恐れがあるからです。
せっかくコーキング工事をしたのに、短期間でダメになってしまったら経済的な負担も痛いですよね。
これからお住まいのメンテナンスをお考えの方は、ぜひ今回ご紹介するコーキングの工法についてしっかり押さえ、これからの工事にお役立てください!
【コーキングの打ち替えと増し打ちの違い】
それでは「打ち替え」と「増し打ち」の違いをご説明いたします。
まず「打ち替え」は、古くなったコーキングをカッターなどで剥がしてから、新しいコーキングを充填する工法です。古いコーキングを撤去するため、元々のコーキングと同じ厚さで施工できます。
続いて「増し打ち」は、元々のコーキングを残して、その上に新しいコーキングを充填する工法です。既存コーキングをまったく剥がさないというわけではなく、できるかぎり古くなったコーキングは剥がしますが、深くに残ったコーキングはそのままにします(なぜ残っているコーキングを撤去しないかは後述します)。
「打ち替え」と「増し打ち」はどちらかが優れているというものではありません。もちろん各工法で気をつけることはありますが、施工状況に合わせて適切に使い分けることが大切です。
それでは次に「打ち替え」と「増し打ち」の違いで注意することをお伝えします。
【工法の違いで注意すること】
工法の違いがありますから、色々と影響を与えることがあります。
その影響とは「工事代」と「コーキングの厚み」です。
「打ち替え」と「増し打ち」では施工手間とコーキングの材料費が違います。「打ち替え」の方が、コーキングの撤去作業と材料費がかかりますので、「増し打ち」よりも工事代は高くなります。
また、「打ち替え」と「増し打ち」ではコーキングの厚みにも注意しなければいけません。「打ち替え」ならコーキングを撤去するため、コーキングの充填量は変わらず、同じ厚みを確保できますが、増し打ちの場合は、既存コーキングが残るため、厚みが施工前と変わります。
コーキングの厚みは10mm以上確保されていることがメーカーから推奨されています。コーキング厚が確保できていないと性能や耐久性が落ちてしまいます。「増し打ち」で行う場合は、できるかぎりコーキングを撤去するか、三角コーキングで厚みを確保する必要があります。
「工事代」や「耐久性」に関係してきますから、どの工法で工事をしているかひと目でわかるように、見積もりに採用する工法名を記載してもらいましょう。
【「打ち替え」と「増し打ち」の使い分け】
「打ち替え」と「増し打ち」は施工状況に合わせて、適切に使い分けることが大切です。次は「打ち替え」と「増し打ち」を採用する施工状況についてお伝えします。
【コーキング工事は「打ち替え」で行うのが基本】
コーキング工事は基本的に「打ち替え」で行います。前述したように「打ち替え」は、コーキング厚を確保でき、性能に支障が出ないからです。
外壁目地のようにコーキング厚が重要となる場所に「増し打ち」は適しません。古くなったコーキングは硬質化し、この上にコーキングを打つことになります。既存コーキングの上に充填しても、コーキングは一体化しませんから、外壁のように動きの多い場所では「増し打ち」で行ってしまうと非常に剥がれやすいのです。
また、増し打ちではコーキング厚を確保できません。コーキングは防水性と気密性を保つ役割を担っているため、コーキングの性能が落ちてしまうと建物の性能や耐久性が落ちてしまいます。
外壁目地や部材の接合部など、既存コーキングを撤去しても防水性に影響がでない場所は「打ち替え」で行うことをおすすめします。
当社は高耐久のコーキングもご用意しております。詳しくはこちらの「オートンイクシード」をご覧ください。
【「増し打ち」を採用するケース】
「増し打ち」で行われるのは以下の場所です。
・窓
・入隅
・ALC目地
「窓」と「入隅」は既存コーキングを撤去するときに、防水紙を傷つけてしまう恐れがあるため、ここは「増し打ち」で行います。
とくに「窓」は雨漏りを引き起こしやすい場所ですから、無理にコーキングを剥がして雨漏りの原因を作ってしまわないように注意が必要です。
「入隅」とは二つの外壁面が内側で接するところを指します。それに代わり、「出隅」は二つの外壁面が外側で接するところを指します。
「入隅」もコーキングを無理に剥がそうとすると防水紙を傷つける恐れがありますので、ここも「増し打ち」で行います。
ALCとは軽量気泡コンクリートできた外壁材でして、サイディングと同じように目地を設けて施工されています。サイディング目地のコーキングは「打ち替え」で行いますが、ALCの場合は、外壁厚があり、「増し打ち」でも十分に厚みを確保できます。ALCの場合は、1回目は「増し打ち」、2回目は「打ち替え」でコーキングをメンテナンスします。
コーキング工事についてはこちらの「外壁や屋根の塗装工事の時にコーキングのメンテナンスもしていますか?」もぜひご参考にしてください。
【まとめ】
どうでしたでしょうか。
コーキングの施工方法にも「打ち替え」と「増し打ち」の二つの工法があります。
コーキング工事は基本的に「打ち替え」で行いますが、施工状況によっては「増し打ち」が適している場合もあります。
工法は正しく使い分けることが大切でして、工事代も変わってきます。見積もりには、施工箇所やどの工法で施工するのか、具体的に記載してあるか確認をしましょう。
間違った施工をすれば、すぐにコーキングが寿命にきてしまい、最悪は雨漏りを引き起こす可能性があります。余計な出費がでるだけでなく、建物の老朽化を早めてしまいますのでご注意ください。
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