外壁塗装の工程にある下塗りはどんな目的がある?

投稿日:2024年4月20日

外壁塗装の見積もりを見ると「下塗り」「中塗り」「上塗り」の3つの項目がありませんか?

「塗り」という言葉を見るかぎり、塗装の工程だと思いますが、いったいなにが違うのでしょうか?

実は、外壁塗装において下塗りは塗装の土台となるとても重要な工程です。

塗装が仕上がってしまうと隠れてしまう工程ですので、手抜きされてしまう恐れもあります。

きちんとした外壁塗装を行なってもらうために、ぜひ下塗りとはどんな工程なのかポイントを押さえておきましょう!

まずは外壁塗装の工程を確認!

下塗りの工程をお伝えする前に、まずは外壁塗装の工程を確認してみましょう。

外壁塗装はこちらの流れで行います。

 

1:足場組み立て設置

2:高圧洗浄

3:下地処理

4:下塗り

5:中塗り

6:上塗り

7:最終点検

8:足場撤去

9:お引き渡し

 

下塗りは、下地処理を終えた後の一番はじめに行う塗装工程です。

詳しくは次の項でお伝えしていきますが、下塗りでは、この後の中塗りと上塗りで使う塗料ではなく、下塗り用塗料を使用します。

下塗り塗料には、シーラーやプライマー、フィラーなどがあります。

 

外壁塗装は塗装前の下地処理も重要です。

下地処理については「外壁塗装工事で行う下地処理作業の種類と作業内容」で詳しく解説しております。

 

下塗りの役割は下地への密着性を高めるため!

下塗りをする目的の一つが、下地への付着力を高めることです。

塗料というとウレタンやシリコン、フッ素などを浮かべるかと思いますが、お施主様が目にするこれらの塗料は、仕上げ用の上塗り塗料です。

上塗り塗料は風雨や太陽光などからの保護と性能を高める効果があります。

ですから、中塗りから使用する上塗り剤とシーラーなどの下塗り剤とでは目的が異なるのです。

上塗り塗料も密着しますが、外壁のように動きが多いところでは、追従性が悪くて剥がれてしまう可能性が高くなります。

せっかく塗装してもすぐに剥がれてしまっては意味がありませんので、下塗りをして下地と塗膜が強力に結びつくクサビとなる塗膜を作ります。

外壁を塗装するときは、より密着性が求められるため下塗りが必須ですが、クリヤー塗料のような下塗り不要の塗料もありますのでご注意ください。

塗装工程は塗料の施工マニュアルで指示されており、それに従って施工することが大事です。

 

クリヤー塗料についてはこちらの「ピュアライドUVプロテクトクリアー」をご覧ください。

 

下地を塗膜で覆い、上塗りの吸い込みを防ぐ!

下塗りには塗料の吸い込みを防ぐ目的もあります。

経年劣化した下地は塗料の吸い込みが多くなるため、そのまま上塗りすると色ムラが発生します。

下塗りで膜を張り、中塗り以降の塗膜を均一にさせます。

下地の凹凸を平滑にするフィラー

下塗り剤のフィラーは、下地調整剤とも呼ばれており、下地の凹凸を平滑にすることができます。

また、肉厚で弾性をもつ塗膜を形成しますので、塗膜の追従性が良好でひび割れ防止になります。

クラックを起こしやすいモルタル外壁やクラックを起こしたところによくフィラーが使われます。

ただし、窯業系サイディングなどの熱を溜めやすい外壁材に使用すると塗膜が膨れてしまう可能性がありますので、適応する素材か確認する必要があります。

外壁塗装は下塗りが必須!

クリヤー塗料など一部下塗り不要の塗料を除き、外壁塗装では基本的に下塗りが必須です。

ここで下塗りの目的をまとめるとこちらの目的のために下塗りをします。

 

・下地への密着性を高め、塗膜を剥がれにくくする

・塗料の吸い込みを抑えて、色ムラを防ぐ

・下地の凹凸を平滑にする

・追従性を高め、ひび割れを防ぐ

 

下塗りと中塗り、上塗りは同じ塗装工程ではありますが、目的や使用する塗料が異なるということをぜひ押さえておいてください。

また、下塗り剤と上塗り剤の相性もありますので、適切に材料を選定することも大事です。

 

外壁塗装の流れはこちらの「お問い合わせからの流れ」をご覧ください。

 

まさかの下塗りをしていない!?手抜き工事に注意!

外壁塗装を行う上で注意していただきたいのが「手抜き工事」です。

外壁塗装の業者の中には、ずさんな工事をする業者も残念ながら存在します。

塗装の場合、塗膜厚や下塗りの有無などを隠せてしまうのが、このような悪徳業者が出てきてしまう原因かもしれません。

プロの目から見れば、正しく施工したのか一目瞭然なのですが、一般の方がそれを見極めるには中々難しいでしょう。

ですから、業者から提案される見積もりや工事内容は、細かくチェックしていかなければなりません。

これから外壁塗装をお考えの方は、こちらのポイントをぜひご確認ください。

 

・見積もりに下塗りの項目や塗料名が書いてあるか

・業者から施工について説明があり、下塗りのことなども具体的であるか

・どんな工事をしたか分かるように、各工程の施工写真を撮ってもらえるか

・工事後のアフターサポートや工事保証が充実しているか

 

もし、こちらが質問してもちゃんと答えてくれなかったり、工事説明や見積もりの内訳が曖昧であったりする業者は要注意です。

信頼できる業者に工事をお願いできるように、複数の業者に声をかけて相見積もりを行いください

LOHASは建物診断や見積もりを無料で行っております。

診断結果とお客様のご要望をもとに最適な工事プランをご提案させていただきますので、なにかお困りのことがございましたらお気軽にご相談ください。

 

無料診断はこちらの「屋根・外壁0円診断」をご覧ください。

 

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  • 山梨県知事 塗装工事業

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