塗装は建物を保護するために必要なメンテナンスです。

長く建物を維持していくためには定期的にメンテナンスが必要ですが、行うのは屋根や外壁の塗装だけではありません。

 

塗装と同じくらいに大切なメンテナンスがコーキング工事です。

コーキングが施工されているところは建物の防水を担っていますので、年数が経っていたり、古くなっていたりしましたらそのままにせずに新しくコーキングを打ち替えてあげましょう！

 

今回は屋根や外壁塗装工事と一緒にご検討していただきたいコーキング工事について解説していきたいと思います。

 

【コーキングが劣化するとどうなる？】

 

塗装もそうですがコーキングが劣化すると建物の性能は落ちてきてしまいます。

そのままメンテナスをせずに放っておいてしまうと建物の寿命は縮まってしまいますから、できるだけ劣化が進む前にメンテナンスしておくことが大切です。

 

コーキングは建物の防水や外壁の緩衝材としての役割を担っています。

コーキングは太陽の紫外線などで経年劣化してくるため、性能が落ちると外壁の破損や雨漏りを起こす原因となります。

 

コーキングが劣化すると以下の症状が出てきますので、このような症状が確認できたらメンテナンスを行うサインです。

 

【コーキングの劣化症状】

・ひび割れ

・剥がれ

・浮き

・硬化

・破断

・隙間が生じる

・汚れている

 

コーキングで防水されているところは劣化していると、そこが水の侵入口となります。

 

一度でも雨漏りすると構造体の腐食やシロアリ被害に合うリスクが高まりますので、なるべく雨漏りをさせないために事前にコーキングを新しくして防水性を向上させておきましょう。

 

【コーキング工事の種類】

 

コーキングはいろいろな場所に施工されています。

コーキング工事と一括りしても、工事する場所や内容は複数ありますので、ここではコーキング工事の種類をお伝えしていきます。

 

【目地コーキングの打ち替え】

 

サイディングやALCなどの外壁材は干渉を防ぐために隙間をあけて張っています。

この隙間のことを目地と呼んでおり、ここには緩衝材となるコーキングを打っています。

 

目地のコーキングは外壁塗装と一緒に行うことが多い工事です。

目地コーキングは劣化すると、そこから水が侵入してきて防水紙などを痛めてしまいます。

 

すぐに雨漏りすることはありませんが、劣化を早めるばかりかシロアリを寄せ付ける原因となりますのでご注意ください。

 

サイディング工事についてはこちらから

 

【開口部のコーキング打ち替え】

 

コーキングは窓や玄関などの開口部にも打たれています。

窓は壁から水が伝ってくるため、しっかり防水をしておかないと水が入ってきてしまいます。

 

開口部は雨漏りの発生原因となりやすいですから、開口部まわりに施行されているコーキングは定期的に打ち替えておくことをおすすめします。

 

また、2階の窓の施工は高所作業となるため足場が必要です。

足場代は15〜25万円ほどと高額ですから、足場があるタイミングでメンテナンスしておくとコストの節約になります。

 

足場についてはこちらの「屋根と外壁はセットがお得」をご覧ください。

 

【クラック補修】

 

モルタルやコンクリートの外壁に起こりやすいクラックもコーキングで補修することがあります。

ひび割れのことを建築用語ではクラックと呼んでいます。

 

クラックにはヘアークラックと構造クラックがあり、損傷の程度によって修理方法も変わってきます。

 

どのクラックも水が入り込む要因となるため、雨漏りを引き起こさないようになるべく早めに対応しておくことが大切です。

 

クラックについてはこちらの「こんな症状には要注意」をご覧ください。

 

【接合部や取り合い部のコーキング補修】

 

建物はまったく継ぎ目なく組まれているわけではなく、いくつもの部材を接合しています。

この接合部は目視では確認できないほどですが、わずかに隙間があいています。

 

目で見えないくらいの隙間なら問題はないと思うかもしれませんが、水はほんの少しの隙間からでも入り込んできます。

 

毛細管現象のような水を吸い上げてしまうこともありますので、しっかり防水をしておかなければなりません。

 

接合部や取り合い部となるところは以下の場所があります。

 

・破風板や雨樋などの継ぎ目

・軒天井と外壁の取り合い部

・ガラリなどの部材と外壁の取り合い部

・配管引き込み部

・縦樋金具のビス部

など

 

こういった接合部や取り合い部は劣化していても気が付きにくいですからご注意ください。

 

【スレート屋根ひび割れ補修】

 

スレートは現在の住宅に最も採用されている屋根材です。

材厚が薄く軽量なため耐震性に優れ、商品ラインナップも安価なものからハイグレードのものまで幅広く用意されています。

 

耐久性も十分にありますが、それでも年数が経つと劣化してスレートがひび割れてきたり、割れてきたりします。

 

屋根塗装を行うときはスレートに破損があるとコーキングでヒビ埋め補修を行います。

ヒビが入ったままだと劣化を早める原因となりますので、こちらも定期的にメンテナンスをしておきましょう。

 

屋根塗装についてはこちらから

 

【棟板金の補修】

 

棟板金とは屋根の棟部に取り付けられている板金部材です。

ここも接合部にコーキングを打って防水がされていますから、定期的に打ち替えておくことをおすすめします。

 

ここは水が入ると貫板という木下地が濡れて腐食を起こしてしまいます。

 

下地が傷んでしまうと棟板金を固定している釘の効きが悪くなり、風に煽られて飛ばされてしまう恐れがありますので、被害を起こす前にメンテナンスしておきましょう。

 

屋根板金工事についてはこちらから

 

【コーキングの耐用年数5〜10年ほど。塗装工事と一緒がおすすめ！】

 

ここまでコーキング工事についてお伝えしてきました。

コーキング工事は建物の防水を担っている大事なメンテナンスです。

 

水が建物内に入り込むと雨漏りしてしまいますから、被害が出る前にコーキングを新しくしておきましょう。

 

コーキングの耐用年数は5〜10年ほどです。

塗装工事と作業が重なるところがありますので、塗装工事をお考えの方はコーキング工事もご一緒にご検討ください。

 

当社は無料で建物診断を行っておりますので、お家のことでなにかお困りのことがございましたらお気軽にご相談ください。

 

無料診断についてはこちらの「屋根・外壁0円診断」をご覧ください。

 

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