葺き替えとカバー工法どちらがいい?違いと選び方のポイント

投稿日:2022年9月30日  更新日:2026年6月12日

「屋根も年数が立ってきたし、そろそろ新しくしようかな」とお考えの方はいらっしゃいますか?

屋根を新しくする工事は「葺き替え」と「カバー工法」の2つの方法があります。

そこで迷うのがどちらの工事の方がいいのか、ということですよね。

この記事では屋根工事をご検討中の方に向けて、どちらの工法が適しているのか、そもそも「葺き替え」や「カバー工法」はどんな違いがあるのかを解説していきたいと思います!

 

屋根を新しくするリフォームのタイミングとは?

葺き替えとカバー工法どちらがいい?

屋根工事のタイミングは20年目以降です。これくらいの年数が経過するとルーフィング(防水シート)の寿命がきて防水性が失われていきます。

水が染み込むようになると雨漏りのリスクが高くなりますので、被害が起きる前に屋根を新しくするリフォームを実施する必要があります。

屋根を新しくするリフォームには「葺き替え」と「カバー工法」の2つの方法がありますので、それぞれの特徴を見ていきましょう。

 

【葺き替え工事の特徴とメリット・デメリット】

葺き替えとカバー工法どちらがいい?

屋根の葺き替えは、既存屋根を解体し、新しい屋根に葺き替える工事です。葺き替えで新しくなるのは「野地板(屋根下地)」「ルーフィング」「屋根材」「屋根板金」です。

葺き替えのメリットとデメリットを見てみましょう。

 

メリット デメリット
屋根重量の負担がなく耐震性に影響がない 工事規模が大きく費用が高い
軽い屋根にすれば耐震性が向上する 工期が長い
下地の補修ができる 処分費がかかる
選択できる屋根材の制限がない 騒音、チリやホコリが飛散する

 

「葺き替え」のメリットは既存屋根を解体するため、屋根に対する重量の負担が少ないということです。

【屋根が重い=重心が高い】となり地震の揺れが大きくなるため、耐震性を考えるなら屋根は軽いことが望ましいです。

例えば、カバー工法は屋根が二重になるため、屋根の重量が増えて耐震性の低下を招く恐れがあります。

その点、葺き替え工法は既存屋根を解体するため、建物への負担は少なくなります。

瓦屋根のように重量のある屋根材からスレートや金属屋根などの軽量な屋根に葺き替えることで耐震性を向上させることができます。

瓦屋根 スレート アスファルトシングル 金属屋根
約50kg/㎡ 約20kg/㎡ 約10kg/㎡ 約5kg/㎡

葺き替えで気になるのがコスト面です。

屋根葺き替えの相場は100〜200万円ほど、カバー工法は80〜150万円ほどですから、イニシャルコストでは高く感じるデメリットがあります。

もしアスベスト含有屋根材だと、石綿含有産業廃棄物に扱われ処分費も通常より高くなります。

ただし、葺き替え工事は屋根そのものを新しくするため、長期的な屋根の改善を図るのなら葺き替え工事をオススメします。

【カバー工法(重ね葺き)のメリット・デメリット】

葺き替えとカバー工法どちらがいい?

「屋根のカバー工法」は、既存屋根を残して新しい屋根を葺く工法で、解体するのは棟板金や雪止めなど、施工に干渉する部材のみです。

 

「葺き替え」と「カバー工法」の大きな違いは、もともとの屋根を残すか残さずに新しい屋根にするかです。

 

それでは「カバー工法」のメリット・デメリットを見てみましょう。

 

メリット デメリット
最小限の解体で費用が安い 屋根が重くなり、耐震性に不利
1〜2日ほど工期が短くなる 選択できる屋根材に制限がある
二重構造になり、断熱性と遮音性が上がる 下地の劣化が激しいと施工できない
  既存屋根のところで雨漏りすると修理が大掛かりになる

 

カバー工法のメリットは費用が安くなり、工期を短縮できるということです。

しかし、屋根重量の負担が「葺き替え」よりも大きく耐震性が落ちる可能性がある為「カバー工法」を採用する場合は建物の構造が地震に耐えられるようになっているか確認しておく必要があります。

また、既存の屋根部分で雨漏りしてしまった場合、カバー工法だと新しい屋根で塞いでいる状態のため、修理の負担が大きくなります。

下地の劣化が激しい場合は雨漏りのリスクが高いため「カバー工法」ではなく「葺き替え」で行うことをおすすめします。

 

なぜコストを抑えたい人に「カバー工法」が選ばれるのか?

屋根カバー工事をおすすめする理由はこちらの3つです。

・廃材がほとんどでない
・工事期間を短くできる
・コストを抑えられる

それでは一つずつご説明していきますね!

葺き替えとカバー工法どちらがいい?

 

屋根カバー工事をおすすめする理由① 廃材がほとんどでない

葺き替え工事では「屋根板金、雪止め、屋根材、ルーフィング」を解体する必要がありますが、屋根カバー工事で解体するものは、屋根を葺くときに干渉する屋根板金と雪止めだけとかなり最小限です。

 

屋根材を解体しないため、アスベストを含有するスレートが飛散する心配もありません。

廃材料は葺き替えと比べて圧倒的に少ないです。

屋根カバー工事をおすすめする理由② 工事期間を短くできる

【葺き替え工事】

【屋根カバー工事】

1:足場設置

2:解体

3:野地板増し張り

4:ルーフィング敷設

5:屋根材設置

6:屋根板金設置

7:コーキング処理

8:最終点検

9:足場解体

1:足場設置

2:解体(施工で干渉するもののみ)

3:ルーフィング敷設

4:屋根材設置

5:屋根板金設置

6:コーキング処理

7:最終点検

8:足場解体

 

屋根カバー工事は工程数も葺き替えより少ないです。

解体も最小限ですから、施工にかかる時間は葺き替えよりも短縮されます。

 

屋根カバー工事をおすすめする理由③ コストを抑えられる

見落としがちですが、費用は工事だけでなく廃材を処分するにも掛かります。

さらに葺き替えは野地板を増し張りするため、野地板を調達する費用もあります。

カバー工法は、葺き替えに掛かる諸々の費用がカットされ、コストダウンがされています。

つまり工事費を安く抑えて屋根を新しくしたい場合は、葺き替えよりもカバー工法のほうが適しています。

【重要】プロがカバー工法ではなく「葺き替え」を絶対におすすめする2つのケース

 

屋根葺き替えをオススメする理由

屋根葺き替えをおすすめするケースは2つあります。

・瓦が使われている屋根

・劣化が激しい

それでは一つずつご説明いたします。

 

ケース①:既存屋根に「瓦(かわら)」が使われている場合

まず、瓦屋根はカバー工法の施工ができません

屋根を新しくするのなら「葺き替え」もしくは「葺き直し」をご検討していただくことになります。

「葺き直し」とは野地板やルーフィングを新しくしてから元々の瓦を再利用する方法です。
瓦を再利用しますので、屋根材を調達する費用が掛かりません。

ですが、耐震性を考慮すると軽い屋根であることが望ましいので、スレートや金属屋根などの軽い屋根を利用した「葺き替え」をおすすめします。

 

ケース②:雨漏りや下地(ルーフィング)の劣化が激しい場合

2つ目は、屋根の劣化が激しい場合です。

まず、屋根材がかなり傷んでいるのなら塗装はおすすめできません
傷んだ状態の屋根材に塗装をすると、塗料の性能が最大限発揮する前に剥がれてしまう可能性があるからです。

 

次に下地やルーフィングの劣化が進んでいる場合、防水面に不安があるためカバー工法はおすすめしません。

もし、カバー工法で屋根を被せた後に雨漏りなど問題が起きてしまうとどうなるでしょうか?

修理するために、せっかく新しく葺いた屋根を解体しなければならず、コストの負担が大きくなってしまいます。
ルーフィングの寿命はおよそ20年ほどです。

劣化の進行だけでなく、年数の経過も踏まえた上で葺き替えを検討することをおすすめします。

 

【結論】葺き替えとカバー工法はどちらがいい?選び方のチェックリスト

屋根葺き替えをオススメする理由

結局葺き替えとカバー工法どちらが適しているかは、工事をする屋根の状態や形状、建物の構造などを見て、適した工法を選択する必要があります。

「葺き替えがおすすめな人」と「カバー工法がおすすめな人」について下の表にまとめましたので、これから屋根工事をお考えの方はご参考ください。

 

葺き替えがおすすめな人

カバー工法がおすすめな人

・屋根を軽くしたい

・制限なく屋根材を選びたい

・下地の状態を知りたい

・下地から直したい

・後々トラブルの心配をしたくない

・コストを抑えたい

・耐震性に問題がない

・下地が傷んでいない

・雨漏りの心配がない

・工期を短くしたい

 

「雨漏り」「下地が傷んでいる」「耐震性に不安がある」などは「カバー工法」で工事するリスクが高いですから、このような場合は「葺き替え」をご検討ください。

LOHASは無料で建物診断を行なっております。どの工法が適しているか気になっている方は、ぜひ当社の無料診断をご利用ください。

 

まとめ|LOHASは無料の建物診断で最適な屋根工事をご提案します!

ここまで「葺き替え」か「カバー工法」どちらの工事がいいかをお伝えしてきました。

適した工法で工事するには、実際に屋根を見て判断する必要がありますので、屋根工事をお考えの方は専門業者に屋根を見てもらいましょう。

屋根工事のタイミングは20年目以降です。これくらいの年数が経過するとルーフィングの寿命がきて、防水性が失われていきます。

水が染み込むようになると雨漏りのリスクが高くなりますので、被害が起きる前に早めの点検を実施ください。
屋根工事のご相談もお待ちしておりますので、お気軽にお問い合わせください!

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