雨どいは雨水を排水するための大切な設備です。

当然かのようにあるものですが、もし雨どいがなかったら滝のように屋根から雨水が落ちてきてしまいます。

外壁や基礎なども汚れやすくなり、劣化を早める原因となってしまいますので、雨どいもしっかりメンテナンスを行なっていくことが大切です。

本日は雨どいのメンテナンス時期を逃してしまわないように、劣化症状や劣化する原因、雨どい交換が必要になる時期について解説いたします。

 

雨どいは総称でして、これを構成する部材は一つ一つ名称があります。

全部をお伝えすると多くなってしまいますので、ここでは主要な3つの部材をご紹介いたします。

雨どいの主要な3つの部材は「軒樋（のきどい）」「縦樋（たてどい）」「集水器（しゅうすいき）」です。

この3つの部材の名前だけでも覚えておくと工事の時に役立ちますので、ぜひ覚えておいてくださいね！

それではこちらの3つの部材の劣化症状についてお伝えいたします。

 

軒樋は鼻隠し（軒先側にある板のこと）に取り付けられている水平に延びる部材です。

屋根から流れてくる雨水を受ける役割を持ちます。

軒樋の劣化症状はこちらです。

・色褪せ

・ゆがみ

・たわみ

・勾配（傾斜）のくるい

・脱落

・取り付け位置の不良

・水漏れ

・支持金具の曲がりや破損

・軒樋の詰まり

 

軒樋は水漏れやゴミ詰まりを起こしやすいので、定期的に点検とメンテナンスを行いください。

 

縦樋は外壁に沿って取り付けられている部材です。

軒樋から流れてくる雨水を雨水管に排水する役割を持ちます。

縦樋の劣化症状はこちらです。

 

・色褪せ

・破損

・固定金具の破損

・脱落

 

縦樋を固定する金具が錆びて折れてしまうことがよく起きています。

金具が錆びてしまわないように定期的に塗装が必要です。

また、下屋に這わせてある雨どいを「這い樋（はいどい）」と呼びます。

こちらは風にあおられて位置がずれることがありますので、定期的に番線を結び直すことをおすすめします。

 

集水器は軒樋から流れてくる雨水を縦樋に流す中継地点のような部材です。

集水器は上合（じょうごう）とも呼びます。

集水器の劣化症状はこちらです。

 

・色褪せ

・脱落

・位置のずれ

・集水器につなぐ縦樋のエルボ（角度部材）の脱落

・破損

・水漏れ

 

集水器は風にあおられて位置がずれ、軒樋との間に隙間が生じてそこから水漏れを起こしてしまうことがあります。

また、軒樋と同様にゴミが溜まりやすいので、定期的に清掃することをおすすめします。

 

このように雨どいも年数の経過によって次第に劣化してきます。

劣化したまま放置してしまうと建物の老朽化を早める原因となってしまうため、状態に応じて適切な修理をしましょう。

雨どい修理が大切な理由についてはこちらの「雨どい交換・修理が大切な理由」をご覧ください。

 

雨どいが劣化する原因は雨や風、太陽光など様々です。

現在多く用いられている塩ビ製の雨どいは、太陽の紫外線が原因して色褪せや硬質化、変形を起こします。

上記で挙げた劣化症状についてもう少し具体的にご説明いたします。

 

軒樋や集水器はお椀のような形をしているため、落ち葉や砂埃、枝などゴミが溜まりやすくなっています。

鳥が巣を作るために枝などを運んできたり、植栽に囲まれていると落ち葉などが入りやすくなるなど原因は様々です。

ゴミが溜まると水の流れが悪くなり、雨どいの中に水が溜まる状態になります。

そうなると雨どいを接合する接着剤の劣化も早まり隙間が生じて水漏れを起こす可能性もあります。

雨どいは形状上どうしても砂埃などが入ってしまいます。

うまく雨水と一緒に流れてくれればいいですが、落ち葉や枝などある程度の大きさがあるものは、そのまま留まり続けます。

そのままにするといずれ水の流れが悪くなって雨どいから水が溢れてくる可能性がありますので、定期的に点検と清掃をすることが大切です。

また、軒樋に被せる「落ち葉よけネット」というものあります。

落ち葉対策となりますので、こちらの導入もご検討してみることをおすすめします。

 

塩ビ製の雨どいは太陽の紫外線によって硬質化や変形を起こします。

もともとは柔軟性のある素材なのですが、経年劣化で固くなると元の形に戻らなくなります。

雪の滑落や大きな衝撃によって軒樋がゆがんだり、割れてしまうこともよく起きています。

台風や雪が降る時期は雨どいのご相談も増えますので、しばらくメンテナンスを行なっていない方はご注意ください。

 

※自然災害が原因で被害を受けてしまった場合は火災保険を利用することができます。

火災保険についてはこちらの「火災保険を使った修繕工事」をご覧ください。

 

【飛ばされ、落下してしまった雨どい】

被害は軒樋だけではありません。

滑り落ちてきた雪が軒樋の上にのっかるとそれを支える支持金具が破損してしまいます。

軒樋も垂れ下がった状態になるため、隣接するお家に水が垂れてしまう可能性もあるでしょう。

ご自身のお家だけでなく、ご近隣の方にも影響を与える問題なので、被害が出てしまわないように雨どいの状態には注意しておきましょう。

雪の滑落は、屋根に「雪止め」を設置することで対策できます。

「雪止め」は後から取り付けることができますので、もし「雪止め」がないお家はご検討してみてください。

 

LOHASは屋根工事も承っております。

当社が対応している工事についてはこちらの「工事メニュー」をご覧ください。

 

いかがでしたか？

雨どいも年数の経過で劣化を起こします。

ある程度の年数が経てば修理や交換が必要となります。

一般的な雨どいは塩ビ製です。

塩ビ製の雨樋の耐用年数は20年程度ですから、これくらいの時期を目安に交換をお考えください。

雨どいには他にも銅製やガルバリウム製、ステンレス製などがあり、こちらはメンテナンス方法や時期が異なります。

 

LOHASは無料で建物診断を行っております。

雨どいのメンテナンスのことでなにかお困りのことがございましたら診断いたしますので、ぜひ当社の無料診断をご利用ください。

無料診断はこちらの「屋根・外壁0円診断」をご覧ください。

 

“mu”

長野県全域（長野市、松本市、上田市、岡谷市、飯田市、諏訪市、須坂市、小諸市、伊那市、駒ヶ根市、中野市、大町市、飯山市、茅野市、塩尻市、佐久市、千曲市、東御市、安曇野市他）で、塗装工事、屋根工事のことなら、LOHASへお気軽にご相談ください。

長野県の外壁塗装・屋根塗装専門店（株）LOHAS